卓球界のレジェンドとして愛され続ける石川佳純さん。
2023年に現役を引退した後も、フジテレビのパリオリンピック・スペシャルキャスターとして活躍し、その美しい容姿と優しい人柄で多くのファンの心を掴み続けています。
そんな石川佳純さんの魅力の一つが、ネイティブレベルとも称される流暢な中国語力です。
引退会見では中国メディアからの中国語での質問に中国語で完璧に答え、自ら日本語通訳まで行う「神対応」で話題になりました。
また、パリオリンピックでは中国女子卓球選手たちに中国語でインタビューし、その自然な会話ぶりが大きな反響を呼んでいます。
今回は、日本生まれ日本育ちの石川佳純さんがなぜこれほどまでに中国語が上手いのか、そしてその語学力の秘密について詳しく分析してみました。
ファンの皆さんも、石川佳純さんのように語学を身に付けるヒントが見つかるかもしれません。
石川佳純はなぜ中国語が上手い?

卓球上達への想いが原動力となった語学習得
石川佳純さんが中国語を学び始めたきっかけは、卓球への情熱にありました。
「学校で中国語を学んだことはない」という石川さんは、一体どのようにして中国語を身につけたのでしょうか。
原点にあった、卓球でもっと強くなりたいという思いと、間違いを恐れずに言葉を発し続けた姿勢が、彼女の語学習得の出発点でした。
中学時代に大阪の卓球クラブに入った石川佳純さんは、そこで複数の中国人コーチと出会いました。
卓球王国である中国のコーチたちから直接指導を受ける中で、「コーチの教えをじかに吸収して、自分の卓球のレベルもきっと上がるだろう」という強い想いから、中国語の習得に取り組み始めたのです。
石川佳純さん自身も語っているように、”最初に教えてもらった単語は、フォアハンドの『正手(チョンショウ)』とバックハンドの『反手(ファンショウ)』でした。
その後、サーブ『発球(ファーチウ)』、レシーブ『接発球(チエファーチウ)』というように、単語がつながり、ひも付けて覚えていくという感じでした”と、卓球用語から段階的に語彙を増やしていったことがわかります。
実践的な環境での自然な言語習得
石川佳純さんの中国語習得法で特筆すべきは、教室での学習ではなく、実践的な環境での自然な言語習得でした。
10代になって、本格的に卓球の練習をしていく過程で、中国人コーチと接する機会が増えていき、中国語をマスターしなければならない状況になっていったと思われるとあるように、必要に迫られて自然と身につけていったのです。
興味深いのは、石川佳純さんが”覚えた単語をノートに書いたことも何度かあったんですが、面倒で2ページぐらいしか続きませんでした(笑)。
でも、毎日毎日聞いていると、最初は覚えられなくても、1週間ぐらいたつと聞いてわかるようになるんです”と語っているように、机上の勉強よりも実際のコミュニケーションを通じて学んでいったことです。
この「わかる、わかる」という発見の喜びが、継続的な学習のモチベーションになったのでしょう。
試合やインタビューで見せた語学力の秘密を分析!

パリオリンピックで披露した圧巻の中国語インタビュー
2024年のパリオリンピックで、石川佳純さんはフジテレビのスペシャルキャスターとして活躍し、中国女子卓球選手たちへの中国語インタビューで大きな話題を呼びました。
“8月8日、パリ五輪でフジテレビのスペシャルキャスターをつとめる石川佳純さんが、卓球女子団体の中国人選手たちに中国語でインタビューする様子が同局の中継で放送され、その「中国語力」が反響を呼んでいる”というように、その語学力は多くの視聴者を驚かせました。
特に印象的だったのは、中国の陳夢選手、孫穎莎選手、王曼昱選手との自然な会話でした。
“石川さんは準々決勝で韓国を破った直後の中国女子団体の孫穎莎(ソン・エイサ)、陳夢(チン・ム)、王曼昱(オウ・バンイク)に中国語でインタビューし、「決勝の相手が日本になったらどう迎えますか」などと質問。
最後は「バイバーイ」と手を振り、ハイタッチして別れた”とあるように、プロフェッショナルなインタビューから親しみやすい別れの挨拶まで、まさにネイティブレベルの中国語を披露したのです。
引退会見で示した通訳レベルの語学力
2023年の引退会見では、石川佳純さんの中国語力がより鮮明に示されました。
中国メディアの新華社通信記者からの中国語での質問に対し、流暢な中国語で回答した後、自ら日本語通訳を行うという離れ技を披露しました。
新華社の記者「引退した時ウェイボー(中国語のSNS)で中国語で長文を投稿しましたが、中国でのどんな思い出を浮かべたのか、その時の心情を聞かせて下さい」
石川「ウェイボーで引退を発表した時、思いもよらずたくさんのメッセージをもらって驚いた。また、中国での最後の試合、新郷やマカオで試合をした時、多くのファンが応援をしてくれて、ホームの様に気持ちよくでき幸せな気分にさせてもらった」というやり取りからも、その高い語学レベルが伺えます。
新華社の記者も石川佳純さんの中国語について”「石川さんは福原愛さんほど北方なまりは入ってません。(なまりは)少しありますが、きれいな発音されますね」”と評価しており、中国語のネイティブスピーカーからも認められる実力であることがわかります。
まとめ
石川佳純さんの驚異的な中国語力の秘密は、卓球への情熱から生まれた実践的な学習姿勢にありました。
教室での机上の勉強ではなく、中国人コーチや選手との日常的なコミュニケーションを通じて自然に身につけた語学力は、まさに「生きた言葉」として彼女の中に根付いているのです。
特に注目すべきは、「間違いを恐れずに言葉を発し続けた姿勢」と、卓球用語から始めて段階的に語彙を広げていった効率的な学習方法です。
また、中国のファンとの交流やSNSでの発信なども、継続的な語学力向上に寄与していることが伺えます。
石川佳純さんのように語学を身に付けたい方は、まず自分の興味のある分野から関連用語を覚え始め、実際にその言語を使う機会を積極的に作ることが重要です。
そして何より、「相手とコミュニケーションを取りたい」という純粋な想いが、最高の学習動機となるのでしょう。
引退後も中国との架け橋として活躍し続ける石川佳純さん。
その語学力は、彼女の卓球人生と同様に、多くの人に感動と勇気を与え続けています。

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